すきなひと。



「あ、なんかダンス部のやつらが、研究したいからビデオも撮るって」


「えぇ?!あかんって!!あたしにはムリっ」


「よしなら大丈夫。あたし、よしだからこの話のったんだし。あたしの相方は昔からあんただしね」


「…ったく。相方って嬉しいけどさ、ほんっと昔っからつっちーって強引やんなぁ」


「そっか?」


「そーやんか(笑)まぁ、それが楽しいからいーけどね」


「でしょ?っしゃ!!楽しもーね!」


「もちっ!」


気合いを入れてダンス部の部室へ。
部室に入ると、


「今日はよろしくな!!」


そう言って、部長の近藤先輩が手を差し出してきて。
あたしとつっちーは握り返す。


近藤先輩の視線は常につっちー。

あたしはそれを見て、憧れっていうのとは違う感情があると思った。

そんなことを思いながら、着替えるため更衣室に。


さっきの先輩のことを言ったら、つっちーは笑ってた。

気のせいだって。



…自信あったのに。
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