すきなひと。
スカートの下に見えてもいいパンツをはいて、シャツをパーカーに変える。
遊びのダンスだから、衣装まで準備しなくてもいいかなって。
「こあ、髪ー」
つっちーはあたしに背を向けて催促する。
ミディアムの髪を、小手でクリクリ巻いていく。
右のこめかみ付近の髪をちまちま編んで。
「こんなかんじ?」
「サンキュ」
あたしは元々パーマあててるから、髪をてっぺんで結んで、ワックスでパーマを出して。
準備が出来たところで、更衣室を出る。
軽く準備運動して、最終確認。
懐メロいじったり、洋楽をいじったりして作った音をちっさく流しながら確認してく。
「ん、こんなもんか」
音を止めて、つっちーがあたしを見る。
「やっぱこの学校きてよかった」
「ん?なんで?」
「また、よしとバカやれるって(笑)」
「…ふはっ(笑)そやね!!笑」
「よしでよかった」
「あたしも、つっちーでよかった!」
2人でにっと笑って、ハイタッチをした。