C校舎の城ヶ崎くん
「は、はぁ?……あぁ!?」
「ひっ!」
低い声が室内に響き、眉間にしわを寄せているその顔と、怒っているような声に怯えた。
「ちょ、まっ……はあぁ!?」
「え、え、なにっ?」
ふざけんなよ、マジでお前ふざけんなよ。
と、城ヶ崎くんの表情が訴えている気がする。
ど、どうしよう。
私、変なことを言ってしまった?
いやそんなはずはない。
間違えているはずがない。
「俺と愛ちゃんが…なんて?」
「つ、付き合ってること誰にも言わないよ…?」
「マジかよ、マジか…」
はあ、とため息を吐きながら項垂れている姿を見て、私はまたもや思いついた。
はっ!!もしかして!!そういうことか!!
「まだ付き合ってなかったの…?」
まだ片想いだったのか…!