C校舎の城ヶ崎くん
「ふぅー」
一旦お茶を飲まされて落ち着いた。
その間、桃ちゃんは何か言いたそうにしていた。
私が息を吐いたら桃ちゃんは口を開いた。
「千代、城ヶ崎のこと好きなの?」
「違うよ!!!」
わ、私なんかが城ヶ崎くんを…その…恋愛対象として見るなんてそんな畏れ多い!!
「…じゃあなんでさっき否定したの?」
「えっ?」
「わたし、城ヶ崎が好きなの?って聞いてなかったよね。聞く前に千代が遮ったよね。なんで否定したの?」
「うっ、それは…」
こてん、と首を傾げる桃ちゃんは最高に可愛かった。
けど、口から出た言葉は私の心臓をビクッとさせた。
「そんなに城ヶ崎が嫌いなの?」
「違うよ!!嫌いなわけないよ!」
「じゃあ、なんで?」