C校舎の城ヶ崎くん
「好き、なのか私....城ヶ崎くんのことが」
「そんなに驚くことじゃないや、わたしは」
「なんで?私、今衝撃的で...自分のことなのに....」
そういえば、だ。
桃ちゃんは私が城ヶ崎のことを、好きだと知ってあまり驚いてない。
私は自分のことなのに驚いてるけど。
「だっていっつも放課後になると、嬉しそうにしてた」
「わ、私そんな露骨に?」
自覚なかったや。
そりゃあ城ヶ崎くんに会える!と思ってた私がいたことに気づいてはいたけど。
そ、そうなんだ。
私嬉しそうに...。
は、恥ずかしい!!
「ま、太郎のことを恋愛対象として見てないことを聞いて、ホッとしたけど」
「桃ちゃんは、もう告白しないの?」
ライバルにならなくてよかった、と安堵している桃ちゃんに聞いてみると、固まった。
あれっ、私聞いちゃいけないこと聞いたかな。