C校舎の城ヶ崎くん
だめかな?と不安そうに瞳を揺るがせている桃ちゃんを見て、断れる人がいるだろうか。
ていうか、スッキリってなに!?
何がスッキリするの!?
「い、いけど」
「けど?」
「城ヶ崎くんのこと好きって自覚したの、さっきだしその.....」
勇気なんぞこれっぽちもあるどころか、もう.........ねえ。
断られるのが目に見えてるのに、そんな無謀なことしたって…。
「大丈夫!わたしらの友情はそんなことで切れないし!片方がフラれたからって崩れる友情じゃないわ!」
私の肩に手を置いて、真顔で説得された。
片方がフラれたらって....両方が成功するという前提はないのね...。