C校舎の城ヶ崎くん
「んぬぅわにーー!?」

「ひっ!」

「おま、ああん!?」





私が教室に入っても無反応だったユッペがいきなりこっちを向いた。


その顔は、いつかユッペに害虫呼ばわりされたときのものと同じ。






「ふっざけんなよ!」






ゲーム機を机に置いて私の目の前まで、ドスドスと歩いてきた。


私はついつい後ずさる。


まっつんは成り行きを見守るだけで、ユッペになにかを言う様子はない。





「お前が龍になんの用だ!」

「お、お話しようと思って」

「ブスに話すことなんてなにもねえよ!」

「んなっ!わ、私は城ヶ崎くんと話したいんであって、ユッペと話したいわけじゃないもん!」

「俺だってチビブスと話したくねえよ!」





ち、チビブス!?


まっつんは何気に肩を震わせている。
ツボったのか。
前みたいに助けてくれないのかな。


いや、まっつんも敵だったから助けてくれないや!




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