C校舎の城ヶ崎くん


「え…?」




どこかで聞き覚えのある声だな、と思ったらまさかの、今1番会いたい人物だった。



どうして?なんで?



城ヶ崎くんがなんでここにいるの?





「イズ…お前…なんで七宮さん…?」




向こうも向こうで驚いているのか、目を見開いて私を凝視してる。

は、恥ずかしい。





「あっれー?まさか2人知り合いだったのー?」





嬉々とした声を上げた泉美さんに、私は全くもって状況が理解できない。




まさか、泉美さんって城ヶ崎くんの…。




そのあとの単語を心の中で呟くと、チクっと胸が痛んだ。




この感じは、高梨先生のときのとよく似ている。


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