C校舎の城ヶ崎くん


「そ、そのっ。外見もそうなんですけど中身もかっこよくて…優しくて…クールだけどそこがまたいいというか」





なにこれなにこれ!

本人の前で語るとか、なんの拷問っ!?

恥ずかしすぎて死にそう…。




また城ヶ崎くんのほうを見てみると、彼はさして私の話に興味ないようで黙々とケーキを食べている。




そ、それはそれでヘコむ…。


私の恋愛話よりケーキか…。





「へえー、もしかして同じ学校の人だったり?」

「うっ…は、い」





ここにいますなんて言えません!


な、なんか首まで熱くなってきた。
絶対今私の顔真っ赤だ。




「見てみたいなー。ねえ、龍」





ビクッ!



私は小さく反応し、恐る恐る城ヶ崎くんの言葉を待つ。



興味ないなんて言われたら…私のことは恋愛対象外ということですか。



いやでも城ヶ崎くんに限って肯定の言葉は出てこないだろうし、ましてや否定の言葉は…。



う、うーん…?



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