C校舎の城ヶ崎くん
「ん、ありがと」

「…桃ちゃんって本当に良い子だよね」

「うわ、千代に言われたよ」

「それどういう意味!?」




冗談を言い合ったりしながら教室に行くと、ガヤガヤと生徒が群がっていた。


人が集中している教室は、私たち4組のクラス。


なにかあるのかな。


桃ちゃんは怪訝な顔をして、私は首を傾げながらその群れの中に入った。





「ちょっとどいて、教室入れないでしょ!」

「す、すいません、ここのクラスなんですけど…!」





なん人いるんだろ20人くらい?


人混みを掻き分けて、入り口に立つと、室内が見えた。


その中に飛び込んできたのは。






「え…と、城ヶ崎くんたち?」





C校舎にいるはずの、城ヶ崎くんたちだった。




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