C校舎の城ヶ崎くん
「神田です」
「あっ、あぅ…七宮千代のお友達ですか!?」
「はい」
ユッペがゆでだこのように真っ赤だ。
これもこれでレアだ。
私は京子ちゃんとユッペのやり取りを傍観していると、城ヶ崎くんに話しかけられた。
「七宮さん」
「なに?」
「今日さ、暇?」
「うん」
城ヶ崎くんがユッペたちを見ながら私に話しかける。
「今日もさ、教室来る?」
「もちろん!行きたい!!」
そう言うとニカッと、笑顔を浮かべた。
か、かっこいい…っ!
これが私の彼氏なんだ…こんな人が私の…!
あまりにも感極まって涙が出そう。