C校舎の城ヶ崎くん
私は硬直状態から復活することはなかった。
え、え?あれっ、これ私おわった的な?
「まっつんの彼女?」
「いやー、俺純粋そうな子は彼女にしない」
「てかこっち側の人?」
「向こうだろ。外見的に」
「でもなんか見たことあるような」
「はっ、まさか告白しに!?」
ふ、不良だ…。
不良がいる!私の前に!不良が!あの不良が!C校舎に存在する不良が!
「ねえ」
「……」
「ねえ」
「……」
「聞いてんの?」
「ひぃ!」
びびびびっくりした!
心臓が口から飛び出るかと思った。
いつの間にか接近していたド金パ不良A。
私のほうをじーっと見つめて逸らさない視線に、私は逸らしたくなった。
「なんか用?」
お、怒ってる…!?
用がないなら帰れ、用があっても帰れ!
的な感じですかね!?
目の前の金髪さんに、私は後ずさった。