C校舎の城ヶ崎くん
「……城ヶ崎、くん?」

「そうそう。確かあいつが持ってた」

「今もですか?」

「多分」





じょ、城ヶ崎くん………なぜに私の筆箱をお持ちなんですか!?






「龍なら多分8組だよっ」

「8組ですか」

「行ってみなよー!!」

「あっ、ありがとうございます!!」






フードの人はとても良い人みたいだ。


ニコニコしてて、弟にしたい。あと絶対に言えないけど、ペットにもしたい感じだ。





「じゃ、じゃあ行ってみます」

「ばいちゃ」

「さ、さようなら」






ばいちゃ?ちょっと古い気がするけど、苦笑いをしながらお別れをして、扉を閉めた。





8組か、確か隣の隣だよね。





明日からは筆箱を無くさないようにしよう。


あああ、でも城ヶ崎くんとお話しなければならないのか。

怖いな。



ドキドキと緊張しながら7組を通り過ぎた。
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