C校舎の城ヶ崎くん
「だめ?」

「うん」

「なんでー?」

「なんでも」





城ヶ崎くんは、しれっとしてる。
まるで俺はお前に興味ないと言わんばかりだ。


でも女の子は気にしてないみたいで、腕に絡みついている。


もしかして8組はあの子のクラスなのか。




てことは城ヶ崎くんは呼び出されたのかな?




ひとりでそんな推理をしてみる。






「もうっ、ちょっとだけでいいからさ!!付き合おうよ!」

「……」

「ねえってば!」





女の子がキレたことに私はビビり、緊張を逃すため息を大きく吐く。


ハラハラしながら過程を見守っていると、ついに城ヶ崎くんの口がはっきりと動いた。



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