C校舎の城ヶ崎くん








「は?龍なに言ってんだ?」

「しっ、黙れよユッペ。龍の邪魔すんな」




オレンジメッシュくんの言葉をロン毛の方が口に指をあてて黙らせる。




「七宮さん部活やってる?」

「やってないで……よ」




「やってないです」と言いかけて、あっ、敬語だ。と気づきタメ口に変えた。




「じゃあ、明日も来て」

「明日も?」

「だめ?」





うっ、その首傾げる仕草がだめ。可愛い、かっこいい。






「なに、龍あの女気に入ったわけ?」

「たまには地味な子とも話したいんじゃない?」

「でも龍が女と会話してるのあんま見たことないな」

「一方的に相手の女が話してるもんな」

「でも七宮サンって自分から話す人?」

「「「あいつら会話続くの?」」」





聞こえてますけど。


コソコソ話してるけど、聞こえてますからね。


多分城ヶ崎くんも聞こえてると思うけど、綺麗にスルーしてる。さすが、大人だ。





「じゃあ明日な」




優しく微笑んで、その後すぐに帰宅した。

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