C校舎の城ヶ崎くん
「私が千代の変装して行くとか」

「無理だね。そんなことしてもバレバレだよ」

「いや、髪を千代みたいに短くして小顔にしたら大丈夫」

「どうやって小顔に?」





私が小顔ということはスルーしておこう。これは大人の対応だからね。






「こ、小顔ローラー」

「まあ部活頑張ってよ」

「悔しい!」





どんっ、と机を叩く桃ちゃんを見る数人のクラスメート。



うわわっ、目立ってる。



城ヶ崎くんのくだりは聞いてないよね。桃ちゃんが机を叩いたから注目しただけだよね。





「はぁ……部活頑張るよ」

「桃ちゃんの分も喋ってくるから」

「キィーーーーー!!」

「あはは」





桃ちゃんの分まで喋る余裕なんてないんだけどね。


私の分を話すだけでいっぱいいっぱいなんだけど。

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