C校舎の城ヶ崎くん
「この金髪は山原 秋、6組、あだ名はアキ」

「…っス」



しゅう?あ、分かった。


しゅうは漢字で秋。それを訓読みしたらアキでしょ!?


と、自分のミニ推理をキタロに伝えてみた。


「お、だんだん分かってきたね」

「えへへ」





カバンを立て直して最後の人の自己紹介を聞く。





「松下 健也、6組、ニックネームはまっつん。ちなみに彼女5人」

「ご!?」

「違うよ。この前増えたから7人だよん」




な、なるほど。
このロン毛の人は女遊びが激しいのか。



確かに中学生にしては色気が…。



じっとロン毛の人を観察していると、にっこり微笑んだ。





「8人目の彼女になる?」

「結構です!」





本音言うと、タイプじゃない。

7股してる人はタイプじゃない!





「ちなみに僕らのことはあだ名で呼んでいいからねー!」

「わ、分かった!」

「は?ふざけんなし。なんで初対面も同然の女子に」





嫌そうに顔をしかめるユッペ。



でも昨日よりかはそんなに怖くない。



目付き悪いけど、ちょっぴり怖いけど。







私にも勇気というものがでてきたということかな!


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