C校舎の城ヶ崎くん
「び、ビビってません!!」
「ふうん」
「本当だよ!?」
「へえ」
素っ気ない返事しかしない城ヶ崎くん。
絶対信じてないな!
まあ、ビビりでチキンなことは認めるけどさ。
それを口には出せないというかさ。
むう。
「はは、面白いねえ千代ちゃん」
「キタロ…」
「なんならユッペに反抗してもいいんだよ?言い返しても酷いことしたりしないから」
棒付きキャンディを舐めながら、にっこり可愛い笑顔で言ってくれるキタロ。
「はっ、なに、文句あるの?言ってみれば?」
見下すようなその視線に、私は頬を膨らませる。