C校舎の城ヶ崎くん
「今日……」
「なにー?もっと大きな声で言ってくれませんかねー。聞こえませーん」
パードゥン?なんて最近習った英語を使ってくるユッペ。
勉強が苦手そうな顔してるのに、こういうのだけは知ってるんだね。
「私だって……」
「はいー?」
手を耳に当てて横を向いているオレンジメッシュ。
「今日、京子ちゃんと友達になったもん!!」
ダジャレではない。
ちょっぴり大きな声でユッペに言うと、皆の注目を浴びてしまった。
まっつんに至っては笑い出し、キタロは「おぉー!」と歓声をあげた。
肝心のユッペの反応はというと。
「な、なにぃー!?ってお前それ嘘だろ?神田さんとお前が一緒にいるとこなんて想像つかねえよ。見栄をはるな、見栄を」
全く信じてもらえなかった。
このユッペとやらは人を信じることができないの!?
それよりも、ユッペと京子ちゃんが並んでるところの方が想像つかないよ!
どこからどう見ても危ない見た目のユッペと、どこからどう見ても可愛い、完璧な京子ちゃん。
私は京子ちゃんとユッペが並んでるところを想像して、ないな、と首を振った。