C校舎の城ヶ崎くん
「あっ、もうこんな時間だ」

「千代ちゃん門限あるの?」

「うん、6時までに帰らないと怒られるんだ」





腕時計を見ると既に5時半を回っている。


そんなに話しこんでいたのかと、自分でも驚いた。


しかし一番驚いていたのは私ではなく、尋ねてきたまっつんだった。





「6時!?はやっ!」

「なにもできないじゃんねえ」






まっつんだけかと思いきや、キタロや他の方々もびっくりしていた。


そんなに早いのかな…。


ちなみに、と思って「皆は門限何時なの?」と聞いてみる。



「僕は10時だよ」

「俺は10時半だなあ」

「俺は9時だし」

「俺も9時…」






と、私なんかとはかけ離れた答えが返ってきた。



あんぐり口を開ける私だったが、こんなのはまだ序の口。



城ヶ崎くんはそれらを遥かに超えていた。









「門限なんかない」




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