C校舎の城ヶ崎くん
「ななななな!!城ヶ崎くん!」
「人を幽霊みたいに」
「ちちちち違うよ!驚いただけで……だって…なんでここにいるの!?」
驚いた拍子に枕をキツく抱き、いかにもホラー系は苦手な女子、という印象を与えてしまった。
それに気づいた途端、急いで枕を手離した。
「なんでって、サボりだけど」
何か問題でも?、と言わんばかりに首を傾げられた。
サボりって本当にするんだ。初めてする人を見た。
漫画の世界だけなのかと思ってたや。
ポカーンとする私に、「七宮さんはどうしたの」と聞かれた。
「私は、ちょっとお腹が痛くて」
「ふうん、愛ちゃんなら校長のとこに行ったけど。薬とかいるの?」
「い、いや、そんな大袈裟なものでは…!」
城ヶ崎くんは私のいるベッドに腰をかけ
た。
か、かっこいい。
やっぱり間近で見ると、一段とかっこいいよ。