C校舎の城ヶ崎くん
「どうしたの」
「な、なんでもないです」
「ふうん」
その何気ない顔もかっこいいなんて、反則です。
「それよりお腹大丈夫?寝なくていいわけ?」
「城ヶ崎くんと話してたら痛みもひきました。ありがとうございます」
「ぶはっ、なんだそれ!」
なんか、私変だ。
もっと城ヶ崎くんと話したい。
でも、ウザがられないかな。
もっとたくさん表情が見たい。
でも、私に見せてくれるのかな。
もっと近くに行きたい。
でも、そんな勇気はない。
目の前で笑っている城ヶ崎くんを見ると、色んな感情が湧き出て来た。