C校舎の城ヶ崎くん
「はいストーップ」
黙って成り行きを見守っていたまっつんが、私とユッペの間に割って入った。
「どけよまっつん!!」
「ユッペ、女の子相手に言い過ぎだよ」
「は!?だってこいつ龍のこと…!」
「まあまあ、俺だって半分冗談であんなこと言ったんだから」
ユッペを宥めるまっつん。
半分冗談でって…だったら最初から言わないでほしい。
倒れた椅子を直して、再び椅子に座った。
「千代ちゃんは龍が唯一お気に入りの地味系女子なんだから。そんなこと言わないの」
ねえ、もしかしてまっつんも私の敵?
ユッペ同様私のことが嫌いなの!?
そ、そんな、女の子全員の味方です、みたいな顔しておいて…。
しょぼくれる私なんて視界に入らないようで、2人の話は進む。