桜ノ君
桜ノ君
なぁ、
ちゃんと考えてる?
真面目に聞いてる?
うるさく言うあたしを
ひたすら無視
一人で前を歩くあなたは
まるで他人みたい
―――
桜ノ君、
―――
春やのに毎日降る雨、せっかく咲いた桜が散って行く。
やっと晴れた今日、ふと見上げたあなたの横顔は昨日の空より暗い。
また怒らしてもたね、そんなつもりは全くなかった。
アホやねん、ごめんな?
素直な言葉が出て来ないんはいつものこと。