私の誠は…
「じゃあさ、隊士になってよ。」
「ああ"!?何いってんだ?てめぇ」
「そうだよ!紫音さんは一応敵だよ?」
これで解決とでも言いたげな平助を土方と総司は否定した。
「土方さんと総司は黙っててよ。…ねぇ、紫音ちゃん。ここに来たってことはこちらの味方ってことで、いいんだよね?」
珍しく真剣な平助が紫音の手を強く握った。
スッと小さな衣擦れの音がする。
「紫音、ちゃん…」
平助の目の前にいたはずの紫音は真後ろに移動していた。
「私は普通の人間ではないし、女だ。それ故私がいると此処の秩序が乱れるはずだ。でも…」
少しの間を置いた紫音はまっすぐ近藤を見た。
「それでもいいと言うのなら私は此処に居たい。」