私の誠は…
初仕事
「僕、まだ認めませんから!!」
「認めなくて結構です。」
良く日の当たる総司の部屋で2人は睨み合っていた。
「そこどいたほうがいい。今から荷物を呼び寄せる。」
「は!?」
そう言うがはやいか、紫音は床に手をかざした。
「はぁっ」
小さな声と共に大量の荷物が現れた。
「これで十分だな。」
「いや、これどうするんですか!?」
「押し入れに入らないか?」
「入れません。入りますけど絶対にいやです。」
「そうか…ならしょうがない…」
紫音がもう一度手をかざすと、荷物は跡形もなく消えた。
「とりあえず必要になったら呼び寄せることにする。……驚かせてすまない。」
「いや、別にいいです…って最後の全然気持ちが籠ってないですよね!?」
面倒なことになったと思った紫音は総司の部屋を後にした。