私の誠は…
「わかりました。」
折れたのは紫音だった。軽くため息をついて苦笑いで総司を見る。
「賢明な判断ですね♪」
「………。」
この時とてつもない殺意が紫音に芽生えたのは言うまでもない。
「っ………」
突然、身体が重くなって、紫音は思わず畳に倒れた。
「紫音さん!?どうしたんですか?」
「少し…体力を使いすぎただけ…」
「布団を出しますから、そこで寝ないでください!風邪ひきます。」
そういうが早いか、総司は押し入れから布団を出して、紫音を抱き起こした。
「動けますか?」
「力、入んない。」
耳元で呟かれて総司は顔を赤くする。
そんな総司を見て小さく笑うと、紫音はそのまま気を失った。
「ふぅ、、これでよし!」
紫音を寝かせ、布団をかけた総司はゆっくり立ち上がる。
「夕飯食べてきます。」
小さく呟いて部屋からそっと出た。