私の誠は…
「あ、遅いよ総司!」
総司が座敷に入ると平助が目を輝かせていた。
「紫音はどうした?」
対して、険しい表情の土方。
「どうって言われても…まぁ疲れて寝ちゃいました。」
「そうか…とりあえず、総司も座って食べろ。」
「はい。」
「えぇ!?つまり、紫音ちゃんと楓って忍は恋仲だったってこと!?」
「はい。それから、口調はあっちが素のようですね。」
あっちとは勿論、女口調の方。
「それにしても驚いた。あの力にあんな使い方があったなんて。」
原田がいかにも心外だという表情で酒をあおった。
「そうだな。っておい原田。おまえ飲みすぎだ!!」
「あ、俺、巡察だからいくね〜」
「そうか。気をつけるんだよ。」
「はい。」
近藤の言葉に頷いた平助が部屋から出ていくと、話は再び紫音に戻った。