私の誠は…
「死んだよ。他の若い忍も楓の姉さんや兄さんたちも。自分たちに不利益な長州の戦いとか病気で。皆、死んだの。」
苦無を弄ぶのをやめ、紫音は総司を見つめる。
「だからこそ、子供が必要だった。」
「そうですか…じゃあ、どうして謝りたいんですか?」
「私は楓気持ちはなかったけど…楓は違った。」
「え?」
じゃああの忍は紫音さんのことを思っていた…?
総司は言葉では言い表せない感情が込み上げるのを感じた。
「楓はこんな私を思っ…」
「もういいです!」
「??…沖田さん?」
「……あ、いや…明日も早いのでこれくらいにしておいたほうが…」
紫音を遮ってしまったことに慌てて弁解をする総司。
「わかりました。じゃあ寝ましょう?」
紫音は特に気にも止めてないようで総司はほっとする。
「はい。って布団一つしか無いです…」
あ…。と、二人で考え込む。
「そうだ。」
突然紫音が総司の方を見た。