私の誠は…
紫音は廊下を歩きながらじっと考える。
―結局、私は何処の忍だった?
長州にいながらにして幕府の方に憧れていた紫音。
実は幕府側についていた今は無き鬼神の一族。
今、土方さんに頼まれた任務は私を試している?
紫音の頭にふと、そんな考えが浮かんだ。
紫音の入隊に最後まで反対していたのは土方であったし、そう考えてしまってもおかしくはない。
「土方さんに試されるなどあり得ないっ…絶対成功させて見せる!!」
―鬼神一族の名にかけて!!