タイトル
次の日
学校に行ったら
なんか凄かった。
いつも「神」のことは
話に出てくるがこれほど話に出てくることは今までなかった。
廊下や教室にいる誰もが
「神」という言葉を口にしている。
特にうるさいのは
女子だ。
もしかして、
どの校舎もそうなのか?
そう思えるほど
神の話で盛り上がっていた。
私は
友達の輪に入ろうとした。
…もちろん、男子の。
「ねぇねぇ、
きのお~なにかあったのぉ?」
おぉっというように
男子が輪を広げた。
「いや、神がさぁ…」
そこから
男子たちに全部教えてもらった。
なにもしなくても
格好いい神がビシッとしてて
なんか女子がヤバイらしい。
遅い、
高校デビューみたいなものらしい。
しかも
そのデビュー理由がよくわからないらしい。
なんか、
自分の存在を知られたくなかった。
…とか
まぁそんな感じ。
知られたくないなんて、
神のことを知らない人なんてこの学校にいない気がするが…。
頭がいい人が考えることなんて
全くわからない。
男子の話を聞いて思ったこと。
「今日、
塾に新しい人が来るんだった。」
要するに
全く興味がわかなかった。