タイトル
ー渡邉 夕夏の存在ー
出しかけた言葉を
遮られた。
次の日も
学校はあった。
でももちろん、
神影くんに会うことはない。
そりゃそうだ。
今まで1度も会ったことなかったんだし
当たり前。
A組と神影くんがいるクラスは
校舎自体も離れている。
…会えなくて、当然。
塾では
同じクラスだけど、
話しはしなかった。
目だって会わない。
席も
離れて座った。
これから先、
多分もう話したりすることはない――
…そんな気さえした。