タイトル
「あぁ、
神影なら職員室のプリントを
生徒会室に持っていってくれてたぞ。」
生徒会室…、
…3階かぁ。
遠いなぁ。
階段、辛いわあ。
…校長めぇ。
許さん。
しょうがないので
歩き出す。
「しつれぇしまーす 」
バンッと音をたてて
入ったが誰もいなかった。
「なにか、よう?」
生徒会室に入ろうとする
会計係の女子に声をかけられた。
「…あっ、神影くんにぃ…」
「あぁ、神たんなら
先生の手伝いしに
理科室へ行ったよー。」
頭をペコリと下げて、
廊下を走った。
…久しぶりに
女子と話したなぁ。
ちょっと
嬉しかった。
理科室は
隣の校舎だ。
ガリ勉と呼ばれるクラスがある
校舎の2階。
また、
歩かないといけない。
でも、女子と話せたことが
なによりも脚を軽くさせた。