タイトル
「彼なら、
花壇に行ったよ。」
56歳のおじさん、通称:井上さんが
教えくれた。
「なぜ、花壇に?」
「彼は一人で
あそこの花壇を育てているんだよ。」
ボソッと出た言葉に
ちゃんと返してくれた。
私は
いつの間にかぶりっ子するのを忘れていた。
頭を下げて
花壇を目指す。
…やっぱり
誰もいなかった。
私は
教室に帰ろうかと悩んだ。
すると、
目の前に茶色い何かが横切った。
『あっ、
"チャラ男"だ。』
私は
ぶりっ子を思い出した。
「宗太なら、
音楽室だよ。」
クルリと方向をかえ、
音楽室へ向かった。
…音楽室って
A組の上じゃん。
結局、
自分がいる校舎に戻った。