タイトル
『凛はいつも、
どうやって話かけてるわけ?』
すぐに
返信が届く。
『なに、急に?w』
『別に』
また返信。
『ゆかちゃんのこと?』
…なんでわかったんだ。
『別に』
すぐに返信がくる。
本当にはやい。
『まあ、いいけど。
お前、どうするの?学校』
俺は携帯を置いた。
上着を持って部屋を出た。
黒いペンを握る。
ホワイトボードとペンが
擦れてキュッキュッと音をたてる。
『ちょっと凛の所に行ってくる』
テレビをみる母に伝えた。
「…気を付けてね」
母は言った。