タイトル
『凛、外出れる?』
『出れるよ~♪』
俺は凛の家付近にある
公園にいた。
肌にあたる風が
少し冷たくいたい。
「宗太!!」
少しして
凛が出てきた。
その辺にある膝丈ほどの石に
腰を下ろした。
『ごめん、急に』
携帯画面を光らす。
宗太は軽くいいよ、いいよと
笑った。
俺が頼れるのは
コイツしかいない。
『学校は止めようと思う』
「…本心?」
うなずく。
『迷惑かける』
「誰もそんなこと思わねぇよ」
『それはない』
「じゃあ、学校止めたら
誰が喜ぶわけ?」
『凛とか母さんとか』
―ボコッ!!
凛に
頬を殴られた。