タイトル
「喜ぶわけねぇだろ!?」
凛が怒った。
俺は携帯を握り
うつむいた。
『じゃあ、どうしろっていうんだよ』
もう
わざわざ見せなかった。
手元にある携帯を
凛が見た。
「俺を頼れよ!?
お前は頼り方が下手くそなんだよ!!
お前が俺に相談してくれるようになったの、
メッチャ嬉しかったんだぞ!?」
「誰も迷惑とか思わねぇよ。
思わせねぇよ。」
「お前は、宗太は
いつも通り過ごせよっ!!!
俺がいつでもフォローする。
誰にも言わねぇ。」
『そんなん、凛が辛いだけだろ?』
「いいんだよ!!」
「宗太がそうしたいなら
…俺はいいんだ。」
凛が泣いているのがわかった。
だから
俺は顔を上げなかった。
「宗太、どうしたい?」