タイトル
「ねぇ、
神たんってなんで頭がいいの?」
女の声で
男子が聞いてきた。
聞いてくるお前らも
頭いいだろうが。
心のなかで突っ込む。
「…勉強に勉強したから。」
本を片手に
答えた。
机の周りに集まってた奴等は
静かになった。
「…塾の話?」
「…いや
受験生辞めると同時にやめたよ。」
そう、
何個も掛け持ちしていた塾は
みなやめた。
どれも
合わなかった。
5つも掛けもちして、
1月頃にはほとんどやめていた。
たったひとつだけ、
そのたったひとつだけの塾だけは
やめず、受験生が終わるまで続けた。