タイトル
書いていたプロフィール帳って
やつは
どこか行ってしまったらしい。
多分
誰かが回収した。
校内新聞に載るから
必要ないと判断したのだろう。
全く
このクラスの連中は、
行動力と判断力がずば抜けすぎている。
「宗太。
新聞部のあれ、ちゃんと書いたのか?」
チャラ男が横にいた。
俺が
不気味だったのだろう。
嬉しくて笑っていても
なにせ
ずっと無表情でいたものだから上手に笑えていない。
「なにそれ、笑顔?」
さすがチャラ男。
俺は
脚を速めた。
…載るが、
楽しみなだけだ。
チャラ男が
後ろで口角を上げた。
…俺は
気づいていないけど。