君がいたから

優「それと…隣歩け。」

そう言って先輩…優真は私の手を握った。


…ん?手繋ぐ意味…何?

優真の手…少しゴツゴツしてて
大きくて…優しい手してる…


なんだか安心するな…


優「桜月?」

桜『え、あ、はい?』

優「敬語…。じゃなくてコンビニ寄るか」

桜『あ、ごめん…うん!寄る!』


「いらっしゃいませー」


あ、弟…海斗-kaito-がいる…


優「大丈夫か…?」

桜『…うんっ‼︎ごめんね…?』

優「あ、あぁ…飲み物買うか」


優真…私気づいてたよ。
私の言葉に納得してなかったことも
…悲しい顔してたことも。

ごめんね。何も言えないよ…


私は無糖ミルクティー。
優真はコーラを買うことに。


あぁ、なんて神様は悪い人なんだ。

優真の向かったレジは…海斗のところ。


海「あ、優真さん!お久しぶりです!」

優「あぁ。」

海「後ろにいる人は…彼女ッスか?」

優「未来の嫁だ。」


…この人たちなに話してるの?
優真…あなたは馬鹿?

出会って1日目。
付き合ってもない人のことを
未来の嫁だぁ?はぁ…
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