君がいたから

桜『私には居場所がないの。
家では言葉の暴力が酷くて…最近だと空気扱いされることも増えて来た。
小4、お父さんからの虐待が始まった。
私が家族の誰かを庇うことがあっても私を庇う人なんていなかった…。
中1、お父さんは浮気した。その時からき…お母さんは狂い出した。
男には色目使うようになったの…。
実の息子にまで…。
お母さんは、美人って感じじゃ無い。
周りの親より若くて、ノリは良いし…
ぽっちゃりしててとてもあたたかい…
そんな人だった…。
なのに急に痩せて、綺麗になって…
自分の親と息子は特別扱いし
女である私をゴミのように扱った。
それでも母も父も大好きな弟達は
姉である私を見下し、母同様ゴミのように扱った。
身も心もボロボロな私は
夜の街をうろつくようになった。
夜は寒くて暗い。繁華街のようにうるさくもないし…
変なおじさんや凄い怖いヤンキーしかいなかった。
喧嘩売られることも変なおじさんに連れてかれそうになった時もあった。
自分を守るために強くなろうと…
喧嘩はたくさん買った。最初は傷だらけになっていたけど
今では負け知らず。ってほど強くなった。
そんな時に要にあったの…』


優真が口を開く。

優「理事長…?」
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