君がいたから
優「俺…養子なんだ。
赤ちゃんの頃、親に捨てられてな…
理由はただ男とヤりたくてやってただけなのに大っ嫌いな子供ができて子供がいるってだけで周りは離れていくから邪魔だったんだってさ…。笑えるよな…笑
だったら最初から生むなって感じだし避妊しろって感じだし…
それで、道路に痣だらけの痩せ細った小さな子供が1人ポツンと眠っているのを今の親が見つけてくれたんだ。
あの頃の事は…薄っすらと覚えてる。
3歳の時…だったかな。
小さすぎてまだよくわからなかったけど
捨てられてから1週間…ご飯も食べず施設にも送られず…
通りすがる人はオール無視。
見て見ぬ振り…?されてたんだよ。
5日目だったかな?意識が遠退いて…
気づいた時は病院。
腕には点滴。
何が何だかわからなくて
泣くことすら忘れてたな…笑
中学入って、実の母親に会って
いい男になったのね。うちに戻ってこない?たくさん可愛がってあげる。男の人として。って言われたよ。
学校では外見だけ見て好きとか言ってくる女どもがうじゃうじゃいてキモかった。
もちろん。俺はそいつらのことオール無視。
遊びたくもない。
だから恋なんてしたことなかったな。
今まで…。
んで俺はダメだってわかってんのに
夜中外出歩いてたくさんの人と喧嘩した。
その時に出会ったのが凉さんと琉雨さんだ。
意識なんてとっくにぶっ飛んでらる奴らを殴り続けた俺に2人は
大切な人を守るためだけにこの手を使え。
そう言った。
それからは喧嘩しなくなって
今の親に迷惑とか心配かけないように
一生懸命生きてきた…。」