君がいたから
桜『行ってきま〜すっ‼︎‼︎』
私はやるべきことを全て終え、家を出る。
そっとドアを閉め、耳を澄ます。
私が家を出る前とは真逆で家の中はとてもうるさく楽しそう。
(羨ましい…。)
なんてたまに思ってしまう…。
涙を堪え、私は学校へと向かう。
私の通う学校は…星欄高校。
私はその高校の1年である。
校舎は綺麗で、優しい先生や先輩がたくさんいて…
名前だけの友達と名前だけの親友がいる。
ちなみに…私の家は私を含め5人で住んでいる。
母と祖母と弟2人と私。
親は離婚していて父親とは離れてくらいている。
別に…寂しくなんてない。
逆にいなくなってくれてありがたいと思うくらいに。
私は父親に赤ちゃんの頃から虐待を受けていたから。