側に居ない君は。
「ん………」
ブルっ
寒さのあまりに身体が震え、その寒さのせいで目がパチリと冴えた。
………なんとなく寝足りない。
そう思いながらもゆっくり起き上がれば、何かがあたしの体から落ちた。
「?…………毛布……?」
それはさっき、というか寝る前に静紅にかけた毛布だった。
………まさか、静紅がかけてくれたとか?
なんて、
「そんなわけ、ないよね」
静紅が、あたしのことを大嫌いな静紅がそんなことをするわけがない。