側に居ない君は。
「真子ー、起きてー」
「………んぅ、」
朝、AM 6:32
薄いカーテンに日が当たって、隙間から漏れた光があたしの顔を刺す。
……眩しい。
「ほら、起きられないならこれから起こさないよ?!」
「っ、分かったよ!うるさいなぁ…」
うーん、と唸りながら腕を顔に被せて寝返りを打とうとすれば、また1階の方からお母さんの声が響く。
……そんなに苛つくなら、別に起こさなくてもいいのに。
そう思うけど、実際に起こされなくて困るのは自分だから、何も言えない。