側に居ない君は。
校内は土足だし、制服はどんな着方していいしテストもまぁ点数取れれば上位だし。
そう、ぐるり校内を見渡したあたしは図書室に向かう。
元々授業を受けるつもりで学校に来たんじゃないしね。
色んな物が入った鞄からイヤフォンを出して、耳にセットする。
自分の好きな曲を耳に流し、図書室にたどり着いたあたしはもう既に自室と化しているこの場所の、毛布の置いてあるソファに転がる。
…ん、眠い。
音楽が流れているから音は聞こえないし、人の来ないこの場所はあたしのお気に入りの場所。
あたしは逆らうことなく目を瞑る。