天使の戯言
「でもアレって全国で起こってるっぽいしぃ、そろそろウチの学校とかにも【殺戮天使】が―――」


ガラッ



少し強めに開けたドアの音で、騒がしかった教室内が一瞬でしんとする。



「……お、おはよう」

「おはよう」



さっきの大声の主である美里の挨拶にそっけなく答え、私は静かに自分の机に座った。
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