もう一度、最初から
他のお客様と違い、

「お疲れ様でしたーーーっ」という声を浴びながらお店を出る。

ぼろぼろで、ここに来たのは6月だったのに、季節はいつの間にか真夏。

外はまだ明るくて、徒歩勤務に、何の影響もせず、寧ろ気持ちいい。

冬場は5時じゃもう暗いな……と考えてから、冬にはもうとっくにここにいないよね、と思い直す。


「お疲れ様です」

不意に声をかけられ、びくっと身体が反応する。

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