もう一度、最初から
柚希さん、何を考えているの?

エノキは、あなたとお腹の子を守る人生を選んだんだよ?

そんなところで、なにしているの?


……あたしは、自分の中を渦巻く言葉に溺れそうになりながら、公園のベンチで、身を固くしていた。


約束の12時は、あっという間にやってきて。



どんな顔をしたらいいんだろうとか、何を話そうとか、色んな思いで息がつまりそうになりながら、カフェへと向かった。

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