もう一度、最初から
にこにこ、ふわふわ、かわいくて幸せそうな、柚希さん。
……だけど。
「さっきの男の人、誰ですか?」
「……え?」
柔らかい表情が一瞬固まる。
「ここで、さっきまで、柚希さんと、お茶をしていた、人です」
ゆっくりと、確実に伝える。
「……あー、さっき、偶然従兄弟のお兄ちゃんに会って」
「従兄弟のお兄さんと公衆の面前で腕を絡ませるんですか?偶然、待ち合わせるんですか?」
本当はそんなシーン見ていないのだけれど、思わずかまをかけてしまう。
でも、腕を絡ませるどころか、今すぐにキスでもしそうな雰囲気だったから。
「……見てたの?」
柚希さんの、声のトーンが変わる。
「あたし、一時間前に来たんで」
既に柚希さんは『来たばっかり』なんて嘘をついていたけれど、それをいちいち指摘するのも嫌なので、わかってもらおうとわざわざ言ってみた。
「そっか」
思ったより素っ気なく言い放つ。
……だけど。
「さっきの男の人、誰ですか?」
「……え?」
柔らかい表情が一瞬固まる。
「ここで、さっきまで、柚希さんと、お茶をしていた、人です」
ゆっくりと、確実に伝える。
「……あー、さっき、偶然従兄弟のお兄ちゃんに会って」
「従兄弟のお兄さんと公衆の面前で腕を絡ませるんですか?偶然、待ち合わせるんですか?」
本当はそんなシーン見ていないのだけれど、思わずかまをかけてしまう。
でも、腕を絡ませるどころか、今すぐにキスでもしそうな雰囲気だったから。
「……見てたの?」
柚希さんの、声のトーンが変わる。
「あたし、一時間前に来たんで」
既に柚希さんは『来たばっかり』なんて嘘をついていたけれど、それをいちいち指摘するのも嫌なので、わかってもらおうとわざわざ言ってみた。
「そっか」
思ったより素っ気なく言い放つ。